今年(2010)の8月に、この「地磁気逆転期の地層」(市原市田淵の養老川の側壁露頭)を多くの方々が見学できるように案内標識を設置しようということとなり、「千葉県深海盆ジオパーク推進協議会」の楡井久会長(茨城大学名誉教授)や協議会のメンバーと地元の田淵町会の会長・副会長さんを始め沢山の皆さんがボランティアで奉仕して下さいました。
その様子を動画でどうぞ。
さて、次に「地磁気逆転期の地層」について少しずつ解説しましょう。
下の写真で「白尾火山灰層」として↑印で示した部分には約2〜3センチの白い火山灰の層があります。この火山灰は木曽の御嶽山(正式には古御嶽山)が78万年前に噴火した時に飛来した火山灰であることが既に特定されております。
その頃は、この一帯というより房総半島は海の底でした。ちょうど宮城県の太平洋岸に大陸棚が存在するのと同様に、房総半島は海中の大陸棚だったわけです。そこに、木曽の古御嶽山の火山噴火で飛来した火山灰が、海の底に沈殿・堆積した地層です。専門用語では海成層と呼ばれております。
専門家の説明によりますと、その火山灰層のちょっと下の部分の古地磁気化石’(写真で緑色のラベルで表示してある地層)を分析しますと、化石の中に含まれている磁化された鉄分は、現在と同じようにN極が地軸の北極を向いております。さらに、その下の古地磁気化石(写真で黄色のラベルで表示している地層)を分析しますと、N極は赤道の方向を向いたまま化石化しているそうです。さらに下の古地磁気化石(写真で赤色のラベルで表示してある地層)ではN極は南極の方向を向いているとのことでした。これが、地球の磁気の逆転の証拠品でもあります。


この白い地層部分(白いといっても多少茶色がかっていました)が古御嶽山の噴火で飛来した火山灰の堆積層です。厚みは2〜3センチでした。今から約78万年前のことだそうです。この白尾火山灰層の存在で、地球の地磁気逆転期の年代を特定することができたのです。

この赤いタグの部分の地層が、地球の地磁気が現在と真逆だった時代の地層です。仮に、この時代に人が生きていて、方位磁石を持っていたとしたら、方位磁石の赤い針は、北ではなく、南を指し示していたことでしょう。地球が誕生して46億年の歴史があるそうです。その気の遠くなるような時間の中で,地磁気は9回ほど逆転したと聞きました。不思議な不思議なお話でした。
その逆転の古地磁気化石が包含された地層に手をかざし私(吉野秀夫)。その私のモチベーションは大いに高まったような気持ちになりました。そして、何やら男前もあがったような感じが……それは錯覚でしょうか。
こんな素晴らしい景観です。地球の悠久の歴史を一枚の絵にしたようなシチュエーションでした。この光景に接し、地球の地磁気が逆転した地層に接すれば、自然や大地の秘めたるエネルギーをわが身に取り込み……“負けてたまるか!がんばるぞ!”との気分が一新するような気がいたしました。これぞ、千葉県の新たなパワースポットと思います。


















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