ちょっとお時間を拝借。 H9.8.15


【プロローグ】


 平成9年4月5日(土)、午後2時少々前、自宅で書類整理していた私は、家が下から「ズン」と突き上げられる様な地震に見舞われた。家人が「地震だ!」と叫んだが、揺れらしきものは、それだけだった。それからしばらくして、同じ様な「ズン」という突き上げが再びやってきた。大急ぎでテレビのスイッチを入れたが、どんなに待っても、地震速報はなかった。自動車がどこかにぶつかったのか、などと思いつつも、千葉県庁の19階にある消防防災課所管のセンターに電話して「県会議員の吉野秀夫です。ついさき程、地震を感じませんでしたか? 」と尋ねたが、なにせ土曜日であり、県庁職員はいない、委託先の担当者だろうが、何の電話をしてくるのだという雰囲気で、「震度計には何の表示もない」と素っ気なく応対された。新庁舎は耐震性に優れているから揺れないのか? それとも私の単なる早合点か、と思いつつ電話を切った。
 その夜、8時近くに、また「ズン」という揺れを感じた。またもや、その「ズン」だけで、その跡の揺れが続くわけではない。やがて外出中の家内が帰ってきた。寄った先の奥さん方が一様に、「ズンという地震で怖かった」といっていたということだ。なにか変だ、千葉市の部分的なところだけ感じた地震なのか、大金沢断層じゃないだろうな、と不気味さを感じた。


【インターネットでの情報】


 夜9時過ぎに、インターネットの私のホームページで地震調査研究センターの「地震震源情報」を見る。自分では、千葉県の地下の微小地震のモニタリングをしているつもりだから、なにげなしに「今日の揺れに関する情報がないかな」と思ってのぞいたら、あの「ズン」ときた三回の地震情報があったのだ。
 東京湾北縁断層と大金沢断層を県議会で取り上げる課程で、私なりに、千葉県の地下の微小地震の動向を見てきたが、それはいずれも、地下約50kmから70kmぐらいの深いところで生じている微小地震であった。ところが、今日のは違う、震度約20km前後という浅い震源なのである。 この日の、千葉市付近での微小地震は、6回生じた記録となっている。いずれもが、地下20kmという浅いところでのものである。

 それらの情報を、地質調査研究センターのホームページからダウンロードした図を以下に示しますが、何やら、その位置は、東京湾北部断層の東端部分とされている位置と合致するような気がします。万が一そうだとしたら、首都圏の地震対策に新たな難題が加わったことになる。専門家の意見を聞かなければ何とも分からないが、問題提起のために、ここに緊急的にアップデートしました。

    4月5日 13時59分の地震
    4月5日 14時20分の地震
    4月5日 19時56分の地震

【7月14日の揺れは何だ何だ!】

 それからしばらく後、7月14日の月曜日の夜半、グラリときた。「ウン? 震度2か、3か。テレビNHKにしろ。」と家人に指示した。やがて、地震のテロップが流れて震度3とのこと。千葉も東京も神奈川も首都圏が震度3のようであった。「震源はどこかな。なに千葉県北西部。またか」と私はつぶやいた。
 翌日、インターネットで震源を調べたら、なんと東京湾北部断層の位置に重なっているではないか。4月5日に東京湾北部断層の千葉側に重なって揺れた。今度は浦安沖である。「やはり、東京湾北部断層は死んではいないのでは」との思いがにわかに湧いてくるのであった。専門家の所見を聞いてみたいものである。


   本稿の記述に、ご意見があれば、是非聞かせて下さい。
     私の e-mail: yosino@alles.or.jp です。
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